「評価が高すぎのキム・ヨナ、評価が低すぎの浅田真央」

2010年3月1日(バンクーバーオリンピックにてキム・ヨナが金メダルを取った5日後の記事)

※Jillita Hortonによって書かれたこの記事には189件ものコメントが
 ついた。アメリカでもこの件についての関心が高いことが伺える。
 

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(日本語訳)
キム・ヨナは私にとって「女王」ではない。2010年冬季オリンピックで金メダルを取っても、そしてショートとフリーで最高得点記録を出した「女王」であっても、技術的には浅田真央の方が断然優れたフィギュアスケーターである。

私は「キム・ヨナは高く評価されすぎている」と信じる多くの人間のひとりである。「ジャンプだけの話をしないでくれ」と言う人がいるかもしれないが、それについては私も同意見だ。フィギュアスケートにはスピンやスパイラルなど、他にも必要な要素がある。
浅田真央はキム・ヨナの周りを円を描いてスピンをすることができるだろう。浅田のスピンのポジションやスピードは、キム・ヨナよりも優れている。

それに加え、浅田真央はキム・ヨナよりもより伸びのあるスパイラルを持っている。実際に、2010年の冬期オリンピックの間、フィギュアスケートのコメンテーターは、ブライアン・オーサー(キム・ヨナのコーチ ※当時)が選手にスパイラルやスピンの練習をさせることに苦労していることや、キムはスパイラルの練習が好きではないことを指摘していた。

そしてそれはその通りだった。そしてキム・ヨナはスピンの練習も好きでないに違いない、なぜなら彼女のスピンは遅く、ポジションにも何ら突出したものはないからだ。驚くべきことは、キム・ヨナがオリンピックで歴代最高得点を出したことである。見逃しがちなことだが、フィギュアスケートのジャッジングシステムは比較的新しく、前回のオリンピックから採用されたばかりだ。これらの記録は再び破られることだろう。
実際にキム・ヨナの最高得点記録が他のフィギュア・スケーターにやぶられるまでそう長くはないだろうし、それは3月20〜29日にトリノで行われる世界選手権かもしれない。

容易に考えられることとしては、浅田真央のオリンピックのフリープログラム2回のトリプルアクセル(ひとつはコンビネーション)はキム・ヨナのトリプルルッツ・トゥループのコンビネーションジャンプよりも高い得点が与えられるべきだった。しかしコメンテーターは、3アクセル・2トゥループと3ルッツ・3トゥループのふたつのコンビネーションジャンプは同程度の価値だと語った。

しかし、浅田のもうひとつのトリプルアクセルはどうだろう?私は彼女がそれに高得点をもらえたことはわかっているが、しかしヨナのジャンプトータルは浅田真央のそれよりもわずかに上回った。

しかし、それがヨナが最終的にさらに多くのポイントを稼いだことの説明にはならない。それは、おそらく、プログラムの中にちりばめられた小さなことの合計なのだろうか?たとえば、3-2-2-の3連続ジャンプの3番目で腕を上げて跳ぶ、いわゆる「タノ・ジャンプ」と呼ばれるものなど。
またはおそらく、フットワークだろうか?私にはわからなかったが。
それがスピンやスパイラルであるはずがない。では一体なんだったのだろうか。期待値だろうか?


おそらくそれは、キム・ヨナがフリーに先だって(そしておそらくショートの前にも)行ったコメントではないか。そのコメントは広く伝えられた。それは言い換えるなら、もし彼女が金メダルを逃して国に帰ったら国全体が彼女を責めるだろうというものだ。(ファンレベルのことだろうが)

自国のことを思い返し、想像してみて欲しい。しかもあなたはまだたったの19才だ。確かに、キム・ヨナは正しかった。もし金メダルを取れなかったら間違いなく韓国は彼女を責めただろう。ジャッジはそれをわかっていたし、おそらくだからこそ、彼女の国全体からのプレッシャーを気の毒に感じたためにキム・ヨナに高く採点したのだろう。悲しくも2009年には800万ドルものタレント費を得ているのだ。

19才にとってこれはかなり重く、おそらくジャッジは「彼女にあげよう」と決めて、多くのポイントを彼女に付加することでキム・ヨナを確実に勝たせようとしているのではないか。

フィギュアスケートではフリープログラムで一番になった選手が必ずしも優勝するわけではない。トータルの得点でそれは決まるので、ショートプログラムが重要なことは明白だ。しかしここでも、キム・ヨナのショートが浅田真央よりも高得点だったことを考えても、そしてフリーで浅田真央がいくつかのミスをしたことを考慮しても、やはり総合での得点差がどこから来ているのかは見えてこない。

それから、解説者がジョアニー・ロシェットのスケーティングを「優雅だ」と言うのをやめてくれたらと思う。失礼である。いつから優雅さは
運動競技と同義になったのか?ロシェットは純粋で、かつ熱心な競技者で、彼女に必要なことは数カ所の微調整であり、彼女はキム・ヨナにとっても脅威であり得たのだ。

私は、キム・ヨナが素晴らしいスケーターでないと言っているのではない。そして彼女が金メダルを取るべきではなかったと言っているのでもない。私が言っているのは、彼女が高く評価されすぎており、彼女と銀メダル・銅メダルのメダリストとの得点の開き方がかなり怪しいということなのだ。

私たちは、トリノ(※注1)で何が起きたか知っている。フィギュアスケートのジャッジはその不公平さにおいて悪名高い。

事実、2010年のフィギュアスケートの解説者たちはジョニー・ウィアーのフリーの点数のあまりの低さにあっけにとられた。しかし、解説者たちは、キム・ヨナについても、プログラムの後半に4回転と数度のトリプルアクセルを跳んだかのようだと話した。

アメリカの長洲未来は、たったの16才だが、キム・ヨナを簡単に凌ぐような勢いだ。彼女のスピンとスパイラルは浅田真央より上を行くレベルなのだ。そして2014年、ロシアのソチでは、きっとキム・ヨナを打ち負かす女性フィギュアスケーターがいることだろう……私たちがまだ聞いたことのない選手、だがこれから数年のうちに頭角をあらわし、新しいスタンダードになるような選手が。


※注1 2002年ソルトレイクオリンピックで起きた、不正ジャッジのことだろうか?(この記事が書かれたのはトリノ世界選手権より前)

(日本語訳:あぽろ)



  • 最終更新:2011-06-02 18:22:57

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